クリスマスは赤い誘惑
「は……っ、あーやばい、……なぁ」

熱い吐息に佐野くんが耳元で呟く。

「中で出して良い?」

過ぎる快感の中、放り込まれた言葉に目を見開いた。

「や、ダメ……っ」
「ほんとに?お腹に欲しくない?」
「……っ」

ここでそんな顔をするなんてズルい。飲み込まれそうになる頭を横に振るが佐野くんはさらに耳元にキスを落とした。

「子供、欲しいんだけど」
「!!」
「良いならキスして」

繰り返し穿たれる気持ちよさと頭が追い付かない状況。
でも、佐野くんの言葉に返事は一つしかなかった。

「んん……っ、ンッ、ンーっ!」

唇を合わせた瞬間、激しく揺さぶられるとギリギリだった快楽の高みがピークを越え、同時に佐野くんが私に覆い被さるようにして動きを止めた。

「は……、はぁ」

互いの呼吸音だけが部屋を満たす。汗ばんだ佐野くんの顔がすぐ目の前にある。

「顔、真っ赤」
「佐野くんのせいよ……ン、」

佐野くんがふ、と笑って私の上から身体を動かした。

「あれ……」

いつものように手早く後処理をする佐野くんに疑問が浮かぶ。私の反応に気付いた佐野くんが隣に戻ってベッドに寝転んだ。

「生だと思った?反応がすげぇエロかった」
「!だ、騙したの……?」
「いつか子供欲しいとは思ってる。でも今じゃないだろ?」
「……っ」

また佐野くんに振り回された。
もっと怒ってもいいはずなのに、将来を示唆するような言い方に怒りよりも嬉しさが勝ってしまう自分が悔しい。
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