浅葱色の魁
屯所で点呼を終え
自室に戻ろうとすると
「平助」
土方に呼びとめられる
「何?」
土方が右手で手招きする
土方の後に続き、土方の部屋へ
「座れ」
何を言われるのか
若干の緊張を感じつつ座る
「平助、この前… すまなかった」
「……」
「お前を信用してないとかじゃねぇんだ
ほら、前に話しただろ… のぶ…
お前に似てるから、ほっとけねえつーか
俺、お前に重ねてしまってるとこあって
なんつーか、1人で突っ走るの辞めてくれ
それと、苦手って言ってたのに
体に触って、すまなかったな」
「ぷっ あはははははっ!!!」
「謝ってんのに」
「ごめん!あははっ
俺、てっきり説教かと思って
あははっ!」
「謝ったからな!!」
「うん ふふふっ」
〝やっぱり、土方さんがいい
土方さんが好きだ
土方さんが… 好き…〟
〝平助… のぶに会いてぇんだ
お前と話しているだけで
懐かしい気持ちになるんだ〟
その夜
「どないしたん?」
「すまねえな…
個人的な事なんだが…
暇な時とか、ついでで構わねぇ
のぶという女を探して欲しい」
「どこの?」
「わからねえ
どこの藤堂家かわからねぇが
その関係と思う」
「藤堂?」
「似てるんだ平助に……
この前… 平助に触れて…
今まで閉じ込めていた気持ちが、なんか
止まらねぇつーか」
「実は……興味本位で、平助の素性を調べたことがあんねん」
自室に戻ろうとすると
「平助」
土方に呼びとめられる
「何?」
土方が右手で手招きする
土方の後に続き、土方の部屋へ
「座れ」
何を言われるのか
若干の緊張を感じつつ座る
「平助、この前… すまなかった」
「……」
「お前を信用してないとかじゃねぇんだ
ほら、前に話しただろ… のぶ…
お前に似てるから、ほっとけねえつーか
俺、お前に重ねてしまってるとこあって
なんつーか、1人で突っ走るの辞めてくれ
それと、苦手って言ってたのに
体に触って、すまなかったな」
「ぷっ あはははははっ!!!」
「謝ってんのに」
「ごめん!あははっ
俺、てっきり説教かと思って
あははっ!」
「謝ったからな!!」
「うん ふふふっ」
〝やっぱり、土方さんがいい
土方さんが好きだ
土方さんが… 好き…〟
〝平助… のぶに会いてぇんだ
お前と話しているだけで
懐かしい気持ちになるんだ〟
その夜
「どないしたん?」
「すまねえな…
個人的な事なんだが…
暇な時とか、ついでで構わねぇ
のぶという女を探して欲しい」
「どこの?」
「わからねえ
どこの藤堂家かわからねぇが
その関係と思う」
「藤堂?」
「似てるんだ平助に……
この前… 平助に触れて…
今まで閉じ込めていた気持ちが、なんか
止まらねぇつーか」
「実は……興味本位で、平助の素性を調べたことがあんねん」