お見合い結婚狂騒曲
繋いだ手が、ビクンと震えるのが分かった。
今の声は誰だったのだろう、と辺りを見回す。
すると、また海が割れるように人々が左右に分かれる。
そこに現れたのは、とてもキツイ目をした、でも、彼によく似た男性だった。
「圭二! 何をしに来た、帰れ!」
圭二? 確か彼の父親は葛城フーズインターナショナル現社長、葛城圭一のはず。だったら、この人は弟?
「警備の者は何をしている。早くコイツを摘み出せ!」
でも、なぜお祖父様は、あんなに怒りを露わにし、息子を追い立てるのだろう……それに、と一歩前に立つ葛城圭介の顔を見上げる。彼の顔は真っ青だ。
「圭介、控え室に行きなさい」
お祖父様にも、それが分かったのだろう。「真央ちゃん、圭介と行って」と小さく頷く。
事情は全然分からないが、とにかくここを離れた方がいい事だけは分かった。
「圭介君、行きましょう」と彼の腕に手をかけ、ソッと誘導する。
「ーーすまない」彼は一言だけ呟くように言うと、腕にある私の手をギュッと握り、しっかりとした足取りでホールを出る。
背中の方で、圭二と呼ばれた人が大声を上げ、警備員と揉めているのが見えた。
今の声は誰だったのだろう、と辺りを見回す。
すると、また海が割れるように人々が左右に分かれる。
そこに現れたのは、とてもキツイ目をした、でも、彼によく似た男性だった。
「圭二! 何をしに来た、帰れ!」
圭二? 確か彼の父親は葛城フーズインターナショナル現社長、葛城圭一のはず。だったら、この人は弟?
「警備の者は何をしている。早くコイツを摘み出せ!」
でも、なぜお祖父様は、あんなに怒りを露わにし、息子を追い立てるのだろう……それに、と一歩前に立つ葛城圭介の顔を見上げる。彼の顔は真っ青だ。
「圭介、控え室に行きなさい」
お祖父様にも、それが分かったのだろう。「真央ちゃん、圭介と行って」と小さく頷く。
事情は全然分からないが、とにかくここを離れた方がいい事だけは分かった。
「圭介君、行きましょう」と彼の腕に手をかけ、ソッと誘導する。
「ーーすまない」彼は一言だけ呟くように言うと、腕にある私の手をギュッと握り、しっかりとした足取りでホールを出る。
背中の方で、圭二と呼ばれた人が大声を上げ、警備員と揉めているのが見えた。