お見合い結婚狂騒曲
「男を引っ張り込むとか、君は意外に大胆だな」
「それ、真面目に言ってます?」
「いや、このシチュエーションならそう台詞かなと思っただけだ」
「だろうと思いました。襲いませんので安心して下さい」
「襲ってもいいぞ。一応、結婚を視野に入れての仮交際中だからな」
本気なのか冗談なのか、何となく不毛な会話をしているような気がして話題を変える。
「ーーどうしてあそこに?」
動き出したエレベーターの中で訊ねる。
「真斗に話があって『見合い屋』に居たら、絶世の美女がメロディーに居ると聞こえてきた」
ボーイ君だなと溜息が出る。
「真斗の奴、飛んで行って、飛んで帰った来た。瑠璃が真央ちゃんと居る、と言ってね」
ああ、それで、と了解する。
「それより、どうして瑠璃君から連絡があったことを報告しなかった!」
これって叱られているのだろうか? なぜ私が?
「えっと、急だったもので……というより、仕事じゃないんですから、そこ報連相、要ります?」
「要るだろう、仮でも交際中なのだから、こういう場合は」と妙に真面目な顔で答える。
「それ、真面目に言ってます?」
「いや、このシチュエーションならそう台詞かなと思っただけだ」
「だろうと思いました。襲いませんので安心して下さい」
「襲ってもいいぞ。一応、結婚を視野に入れての仮交際中だからな」
本気なのか冗談なのか、何となく不毛な会話をしているような気がして話題を変える。
「ーーどうしてあそこに?」
動き出したエレベーターの中で訊ねる。
「真斗に話があって『見合い屋』に居たら、絶世の美女がメロディーに居ると聞こえてきた」
ボーイ君だなと溜息が出る。
「真斗の奴、飛んで行って、飛んで帰った来た。瑠璃が真央ちゃんと居る、と言ってね」
ああ、それで、と了解する。
「それより、どうして瑠璃君から連絡があったことを報告しなかった!」
これって叱られているのだろうか? なぜ私が?
「えっと、急だったもので……というより、仕事じゃないんですから、そこ報連相、要ります?」
「要るだろう、仮でも交際中なのだから、こういう場合は」と妙に真面目な顔で答える。