見合い相手は、変貌を遂げた御曹司

詩織が寝静まった頃、
寝室ではこそこそと話し声がする。



「ねぇ、辰巳。神崎君と連絡まだ取れないの?このままって訳にはいけないでしょう、、?」


「やっと今日ついたよ。うちで預かってるって言ったらホッとしてた。詩織ちゃん、、離婚届けを預けて鍵まで返してるらしい。、、、なんでも今日一時帰国したらしくて、帰ってみれば家はもぬけの殻で会社に行けば、離婚届けが置いてあったらしくて軽くパニック起こしたみたいだ。」


それを聞いて、怪訝な顔をした。


「、、、一時帰国、、?どっか海外にでも行ってたって事?その感じだと、向こうは別れるつもりないみたいね。」


「まだ片がついてないから、迎えにはいけないけどそれまで頼むってさ。」


困ったように笑う辰巳を見て、優子もつられて悲しそうに笑った。
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