星の降る夜、僕は君に嘘をつく。
私は自分の名前が呼ばれたことに実感がなかった。

ただ驚くことしかできなかった。

3位…まさかここまでここまで上がるとは思ってもなかった。

「全15名。」

驚きのあまり、部長さんの言葉は私の耳には届かなかった。

「心春っ、心春!おめでとう!」

隣の環が私の肩を揺らす。

「うん、ありがとう…」

「では、ソロ曲の発表します。
この結果はまだ私も知りません。」

そう言い、部長さんはゆっくりとメモを開く。

「ソロ曲…」

椿先輩と聖也先輩…どっちだろうか?

椿先輩の柔らかくエレガントなダンスも聖也先輩の激しく勇ましいダンスも見たい。

結局、私の中ではどっちでもいいんだ。
でも先輩方は絶対にそうは言わない。

得点では椿先輩の方が高い。
けれど人気投票がある。

人気はほとんど同じ。
でも投票に行ったかどうか。
そういうのは女子の方が行くはず。

女子に人気なのは椿先輩より聖也先輩。
だから得票数だと聖也先輩の方が上だろう。

さあ、どっち!?
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