星の降る夜、僕は君に嘘をつく。
「もう、笑いすぎ!」

私がそう不機嫌ぎみにいうとごめん、ごめんと謝っているものの抑えることもしない。

そのまま手を繋いで歩いていると私はふと足を止める。

「どうした?」

先輩はそんな私を見る。

「いや、あのお店が気になっただけ。」

私はさっき見つけたお店を指差す。

「見に行く?」

「いいの!?」

私が聞くと聖也さんは笑って頷く。
私はそんな姿を見てその店に入る。
聖也さんは後ろについてくる。

このお店は可愛くて安い雑貨が並べられているチェーン店。

「これ、心春に似合うんじゃない?」

聖也さんはかけられていたペンダントを見て呟く。

「買ってあげる。」

聖也さんがそう言ってくる。

「いや、大丈夫です。」

「いいよ、クリスマスプレゼント。
それにソロ曲成功のご褒美。」

そう言ってそのペンダントを手に取り、レジへ向かう。
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