星の降る夜、僕は君に嘘をつく。
「ヤバい。好きな奴が自分の買ったものつけてるの凄い幸せ。」

そう言って聖也さんは私に抱きついてくる。
周りの人の視線が気になる。

「せ、聖也さんっ、周りが見てます。」

「いいの。心春は俺のものだって見せつけてやるから。」

私の顔は今までにないぐらい赤いだろう。
私はもう諦めて目を瞑った。

「聖也さん、そろそろいいですか?」

私は2分ほどすると声をかけた。

「あぁ。CDショップ、行ってきな。」

そう言って離してくれた聖也さん。
私は急ぎ足でCDショップに足を向ける。

私はお目当てのCDを手に取り、1000円札と80円を出す。

CDにしては安い。それがSGPのいいところ。
同じ学生のファンにも気軽に買って欲しい、学園長でありプロダクションの会長がそんな思いをこめてCDは全て1000円。
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