星の降る夜、僕は君に嘘をつく。
がちゃ

そういう音と共に碧兄が部屋に入ってきた。

「何、話してんの?」

「「ううん、何でもない。
ただの女子トーク。」」

私たちはぴったり声を合わせて否定する。

「息ぴったりじゃん。本当の親子みたい。」

そう言って碧兄はマグカップにインスタントコーヒーを入れて、リビングを出ていった。

ぴろん

見るとLINEの着信がきていた。
私が画面を見ると椿先輩の文字が出ていた。

「椿先輩?」

「えっ、椿ちゃん!?」

最近わかったことだが、櫻さんは椿先輩を凄く気に入っている。

「何だろ。」

私はそう言ってロックを解いた。
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