星の降る夜、僕は君に嘘をつく。
「おはよ、どうしたの。」

教室を出るとすぐそこに聖也さんが壁にもたれ掛かっていた。

「あけおめ。
これから部室来ようとしてたでしょ?
俺ら高2で集まんないといけないからそれを伝えにきただけ。

それとこれからの話。
知ってると思うけど椿には言ってある。
どうする?
心春がイヤなら他には言わないけど。」

「んー、同輩には言っておく。
隠しておくとまたあの時みたいになるから。

でも、そんな全員に…って話すと色々ありそうだから…」

自覚があるのかないのかは知らないが聖也さんは凄く人気。

付き合ってるなんて言った日にはどんな妬み僻みがあるか…

「わかった。高2には言う?」

「それは聖也さんが決めて。」

私がそう言うと聖也さんは少し考え込む。

「言うか…あいつら口固いし。
今日、高2と中2の曲の練習あるからその時に言う?」

「うん、それでいいと思う。」
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