星の降る夜、僕は君に嘘をつく。

私はふいに聖也さんの顔を思い出す。

「絶対に買収は阻止する。」

「あなたの言う通りにするわ。」

私がそう言うと桐島君は満足そうな表情をする。

「心春。」

そう言って両腕を広げる。

「ごめん、私はまだ聖也さんの彼女。」


私は聖也さんをこの命に代えても守るから。
だからあなただけは笑顔でいて。

こんな私だけど出来ることはあるみたい。

お願いだから私の考えてることにしようとしていることにどうか気づかないで…！