星の降る夜、僕は君に嘘をつく。
「俺らは普通に座るか。」

そうして二人は私の横に座る。

ヤバい、憧れの先輩二人に挟まれてるってかなり恥ずかしい…私は心の中で呟いた。

「心春、体右に向けてみて。
そっちの方がいいと思う。」

「あと、立て膝じゃなくて踵に座る感じで。
それで何かポーズしてみて。」

私は言われ通りにする。
そうすると先輩二人は満足したように頷き、私に合わせてポーズを決めていく。

「「これでOK。」」

「おぉ!カッコいい!」

二人が決めると他の二人は感動したように声をあげた。

でも私は声をあげられない。
それはこの私の置かれている状況が問題だ。
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