星の降る夜、僕は君に嘘をつく。
日は過ぎて8月に入り、いつもにも増して暑い日が続く。

そして明日からは部活の合宿。

中2からの参加なので今年が初めてだ。

基本学年のメンバーなのだが私たちは3人だけなので一番多い高2から一人、椿先輩が同じ部屋だ。

私は髪のことがあるし二人とぎくしゃくしているから正直憂鬱ではあるが、椿先輩がいるなら乗りきれると思う。

私はボストンバッグに着替えと部活着やらなんやらを詰め込んでチャックを閉めた。

私は憂鬱なため息をもらし掛け布団をかぶって目を閉じた。

この時の私はこの後“あの人”と出会えるなんて思ってもいなかった。
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