星の降る夜、僕は君に嘘をつく。
私は学校の駐車場に止まったバスの前に立つ。
ここが集合場所。

学年毎に集まっている。
やっぱり私たちの間はどこか気まずくて颯や一馬も察してくれていた。

「ぎゃあ!」

私の後ろから何かが抱きついてきた。
私は驚き、らしくない悲鳴をあげた。

「よし、中2は揃ってるね。」

「椿先輩、無駄に脅かさないで下さい。」

私の後ろに抱きついてきたのは椿先輩。
まあ、納得といえば納得。

「心春、席決まってる?
決まってなかったら私と隣に座って。」

「何でですか、
先輩に誰もいないことはないでしょう?」

悲しそうにすがってくる先輩。
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