星の降る夜、僕は君に嘘をつく。


「おっはよっ!」



後ろから何かが抱きついてきた。



「おはよ、環。」



彼女は私の友達の風丘環(かざおかたまき)
同じダンス部でいつも一緒にいる子。

もう一人、一緒にいる子がいるがもう少しすれば来るはず。



うちの学校は有名進学校。

中高一貫校だが、一学年200人ほどでそんな大きな学校ではない。



「今日も行くの?」



私は適当に片付けをして席を立つ。
すると環が眉尻を下げて聞いてくる。



「うん、行かないとやってけない。」



私はそう言って教室を出て、HR棟から特別棟に移動する。



1つ階を降りて奥の方に進んで行く。
“ダンス部”と書かれた部屋に入る。

ここはダンス部の部室。

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