星の降る夜、僕は君に嘘をつく。
「取り乱してすいません。

先輩は自分の存在って部にとってどんなものか、考えたこと、ありますか?

先輩は!
私たちには欠かせない存在でいないと部活が成り立たないんです!
先輩が辞めたらステラはどうなるんですか?
ただでさえ少ないのに、さらに減って。

私はまだ見てたいんです。
聖也先輩と一緒に舞台の上で輝く先輩を。
その二人の姿を後ろから見れるのは凄く楽しいし幸せなんです!
一緒に創りたいんです、最高の舞台を。
私だって一緒に輝きたいんです!

だからいなくならないで下さい。
私には先輩が必要なんです。
支えてくれる先輩が!

戻ってきてください。
今までみたいな先輩で。
私はいくらでも待ちます!
何だって手伝います。

だから私の側にいてください。」

私は泣きながら電話に叫んでいた。
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