女ノ敵系男子 黙示録
俺は音葉が作った飯を残さず食べたあと
ゆっくりと昨日の出来事を話した
男は基本的には相談をしないのだ
自分の力で悩み、解決し前進する事は男の美学
なんて思い込みもあるが
やはり誰かに話を聞いてもらうってのはいい事だと思う
単純に客観的な意見も聞けるし
話す事でいくらか救われることもあるのだ
まあ…音葉なら話してもいいかな…なんて思ったりもした。
「へー。そりゃらんが悪いよ。このヤリチン」
「…ああ…」
その通り過ぎてなにも言い返せん…
「節操なし!キンタマ脳味噌!」
「ああ…怒」
「…バーカ…」
「ん…」
「ところでさー、らんの好きな人って誰なの?」
「…?誰だ?」
「私じゃないの?」
「なんでそうなるの?」
「あははwなんか言って見たらおもろいw」
「いやまじで好きな人…?分からん」
「そっか。分かった。」
んー。
強いて言うならこの前目を奪われた翔子…か?
まあ確かに可愛いと思ったし俺のタイプではあるけど…本当に好きか?と問われたら…
って俺が考え込んだ一瞬の隙を突かれた
音葉はぐいっと顔を近づけて俺にキスをした
あまりの速さと唐突さに俺は硬直するしかなかった
「ん…ご馳走さま。」
「…おと。」
「ごめん!なんかちょっとチューしたくなったーあはは」
「お前なあ…」
…嫌ではなかった。
だが俺は音葉を恋愛対象としては…
うん正直に言うと見てた。
やっぱり嫌いじゃないし…それなりに好きだ
でもダメだ
俺に関わった女は絶対に不幸になる
俺は音葉との今の関係が好きだ
なにも遠慮することなくこんな事話せるのは音葉しか俺にはいない
親友のヨシにも言わないだろう
そんな不思議で繊細なこの憩いが俺は好きだ
多分…音葉も俺のことは好いてくれてるんだと思う
そうあって欲しいとも思う
だけどダメなんだ
この些細な日常が壊れるのが俺は怖いのだ
だから俺はこの気持ちを深く、深く胸の奥にしまい込んできた
多分小学生くらいからだな
始まらなければ終わりはないのだ
俺は臆病なんだ
…
「なーに?私とチューできてそんなに嬉しかった?笑」
…俺はその言葉を聞いて安堵する
多分…音葉も分かってくれてると思う
お互い本当は幼馴染の一線を超えてみたい
とも思ってるがこれを超えてもし終焉が来たらこうやって馬鹿言い合うこともできなくなるってことを。
あえて彼女はおちゃらけてみせる
「…おと。 なんかありがと。」
「バーカ…
うん。私も。それでいいと思う…」
音葉は賢い。
男女間の友情てのはやっぱり難しい。
恋愛に発展さないように工面しなくてはならないのだ。
「もーなんか気まずいんですけどー!」
「お前のせいだ」
「そっか!あはは!笑」
「そういやもうすぐクリスマスだな。」
「…今それ言う?笑」
「いや、おとは男作んないの?って」
「んー…なんかねえー。こう、胸ときめく!!ってのないんだわ笑」
「…ババアだな笑」
「なにおーう!そう言う らんはどーなの?」
「いや、特には…かな。」
「そ。ならお互いクリスマスまでになにもなかったら鍋パでもしよ!」
「なんで鍋?」
「細かいことは気にしない〜。ね、いいっしょ?」
「いや、まあいいけど。」
「おっけー♪ランよりいい男捕まえてきてラブラブ見せつけるからw」
「俺だってお前みたいなブスじゃなくて可愛い彼女連れてきてやるわ笑」
俺たちは強がりで若い
ゆっくりと昨日の出来事を話した
男は基本的には相談をしないのだ
自分の力で悩み、解決し前進する事は男の美学
なんて思い込みもあるが
やはり誰かに話を聞いてもらうってのはいい事だと思う
単純に客観的な意見も聞けるし
話す事でいくらか救われることもあるのだ
まあ…音葉なら話してもいいかな…なんて思ったりもした。
「へー。そりゃらんが悪いよ。このヤリチン」
「…ああ…」
その通り過ぎてなにも言い返せん…
「節操なし!キンタマ脳味噌!」
「ああ…怒」
「…バーカ…」
「ん…」
「ところでさー、らんの好きな人って誰なの?」
「…?誰だ?」
「私じゃないの?」
「なんでそうなるの?」
「あははwなんか言って見たらおもろいw」
「いやまじで好きな人…?分からん」
「そっか。分かった。」
んー。
強いて言うならこの前目を奪われた翔子…か?
まあ確かに可愛いと思ったし俺のタイプではあるけど…本当に好きか?と問われたら…
って俺が考え込んだ一瞬の隙を突かれた
音葉はぐいっと顔を近づけて俺にキスをした
あまりの速さと唐突さに俺は硬直するしかなかった
「ん…ご馳走さま。」
「…おと。」
「ごめん!なんかちょっとチューしたくなったーあはは」
「お前なあ…」
…嫌ではなかった。
だが俺は音葉を恋愛対象としては…
うん正直に言うと見てた。
やっぱり嫌いじゃないし…それなりに好きだ
でもダメだ
俺に関わった女は絶対に不幸になる
俺は音葉との今の関係が好きだ
なにも遠慮することなくこんな事話せるのは音葉しか俺にはいない
親友のヨシにも言わないだろう
そんな不思議で繊細なこの憩いが俺は好きだ
多分…音葉も俺のことは好いてくれてるんだと思う
そうあって欲しいとも思う
だけどダメなんだ
この些細な日常が壊れるのが俺は怖いのだ
だから俺はこの気持ちを深く、深く胸の奥にしまい込んできた
多分小学生くらいからだな
始まらなければ終わりはないのだ
俺は臆病なんだ
…
「なーに?私とチューできてそんなに嬉しかった?笑」
…俺はその言葉を聞いて安堵する
多分…音葉も分かってくれてると思う
お互い本当は幼馴染の一線を超えてみたい
とも思ってるがこれを超えてもし終焉が来たらこうやって馬鹿言い合うこともできなくなるってことを。
あえて彼女はおちゃらけてみせる
「…おと。 なんかありがと。」
「バーカ…
うん。私も。それでいいと思う…」
音葉は賢い。
男女間の友情てのはやっぱり難しい。
恋愛に発展さないように工面しなくてはならないのだ。
「もーなんか気まずいんですけどー!」
「お前のせいだ」
「そっか!あはは!笑」
「そういやもうすぐクリスマスだな。」
「…今それ言う?笑」
「いや、おとは男作んないの?って」
「んー…なんかねえー。こう、胸ときめく!!ってのないんだわ笑」
「…ババアだな笑」
「なにおーう!そう言う らんはどーなの?」
「いや、特には…かな。」
「そ。ならお互いクリスマスまでになにもなかったら鍋パでもしよ!」
「なんで鍋?」
「細かいことは気にしない〜。ね、いいっしょ?」
「いや、まあいいけど。」
「おっけー♪ランよりいい男捕まえてきてラブラブ見せつけるからw」
「俺だってお前みたいなブスじゃなくて可愛い彼女連れてきてやるわ笑」
俺たちは強がりで若い