甘い魔法にかけられて
ここはダレ?私はドコ?
モフモフの布団が頬に触れて心地よくって

寝返りを打ちながら
ボンヤリ目を覚ますと

見慣れない天井

ベッドサイドに見慣れない机

・・・え?

壁の時計もクローゼットも違う

ガバッと起き上がると
強烈な頭痛が襲ってきた

・・・イタタタタ

・・・ここはどこ??

「・・・え??うそっ」

下げた目線の先には
見知らぬTシャツを着た自分

しかも下着に大きめのTシャツという
なんとも淫らな姿にため息を吐く

・・・誰が着替えさせてくれたんだろう

頭の痛みに堪えながら
昨夜の事を思い出そうとするのに

サッパリ記憶がない

・・・不覚にもKYのことを考えてしまって

・・・慌ててビールの残りを一気飲みして

・・・それから

見えない糸を手繰り寄せようと
頭を抱えた時に

ガチャっと
ドアが開いた

「えーーーーーーっ」

自分でも驚く程の大きな声が出た
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