クールな公爵様のゆゆしき恋情2
東の鉱山に到着した私は、その光景に驚き立ち尽くした。
地下への入り口付近には、今まで見た事がない程の多くの荷馬車がある。
地下と荷馬車の間を忙しなく子供達が行き来しているのだけれど、皆とても疲れている様子で、身体もフラフラしていしまっている。
それなのに、ラフスキーさんを初めとした鉱夫達は容赦なく子供達を急かし、鉱石の運搬をさせようとしているのだ。
地下から上がって来た鉱石は、選鉱もせずにそのまま荷馬車に乗せられていく。
進む先は街の中心部に向かう道でもなく、西側の川へ向かう道でもなく、何もないはずの東側の川の方角。
これも初めて見る光景だ。
「どういうこと?」
ヘルミーネ様も理解出来ない状況のようで、東地区に来て初めて周囲にしっかりと目を向け始めた。
「東にも鉱石を運べるような道があるのですか?」
私の質問に、ヘルミーネ様は周囲を観察したまま答える。
「いいえ。私はそのような道がある事は聞いていません。ですがこの状況はおかしい。とにかくハルトマンに確認をしないと……」
そう語るヘルミーネ様は、目当ての人物を見つけたのか、辺りに響き渡る大きな声を出した。
「ハルトマン!」
ヘルミーネ様の視線の先を追うと、いつもの神父服姿ではなく、一般の鉱夫が身に付ける灰色の作業儀姿のハルトマン院長を見つけることができた。
院長は私達に気付くと、立ち止まり顔色をかえた。
特にヘルミーネ様の存在に衝撃を受けているようで、何か言いたげに口を開いている。
地下への入り口付近には、今まで見た事がない程の多くの荷馬車がある。
地下と荷馬車の間を忙しなく子供達が行き来しているのだけれど、皆とても疲れている様子で、身体もフラフラしていしまっている。
それなのに、ラフスキーさんを初めとした鉱夫達は容赦なく子供達を急かし、鉱石の運搬をさせようとしているのだ。
地下から上がって来た鉱石は、選鉱もせずにそのまま荷馬車に乗せられていく。
進む先は街の中心部に向かう道でもなく、西側の川へ向かう道でもなく、何もないはずの東側の川の方角。
これも初めて見る光景だ。
「どういうこと?」
ヘルミーネ様も理解出来ない状況のようで、東地区に来て初めて周囲にしっかりと目を向け始めた。
「東にも鉱石を運べるような道があるのですか?」
私の質問に、ヘルミーネ様は周囲を観察したまま答える。
「いいえ。私はそのような道がある事は聞いていません。ですがこの状況はおかしい。とにかくハルトマンに確認をしないと……」
そう語るヘルミーネ様は、目当ての人物を見つけたのか、辺りに響き渡る大きな声を出した。
「ハルトマン!」
ヘルミーネ様の視線の先を追うと、いつもの神父服姿ではなく、一般の鉱夫が身に付ける灰色の作業儀姿のハルトマン院長を見つけることができた。
院長は私達に気付くと、立ち止まり顔色をかえた。
特にヘルミーネ様の存在に衝撃を受けているようで、何か言いたげに口を開いている。