クールな公爵様のゆゆしき恋情2
「出荷先は殆どがロイセン伯爵領です。記録によればここの採掘量はここ半年で激増しています。ですが、正規の経路で売られてている量は以前と代わり有りません。では増えた鉱石はどこに行ったのかと言うとロイセン伯爵領にただで渡っていたのです。手引きをしたのはハルトマンで間違いないでしょう」
「つまりここの鉱山の鉱石は、ロイセン伯爵領に奪われていたということ? ハルトマンはロイセン伯爵の部下なの?」
信じられないと声を高くする私に、ヘルミーネ様が頷く。
「でも、どうやって運ぶの? ここからロイセン伯爵領に行く途中には検問もあるし、かなり距離があるわ」
鉱石を奪っても運ぶ手段がなければ仕方無い。
ヘルミーネ様もその辺りは分らないようで黙りこむ。
訪れた沈黙を破ったのは、それまで黙っていたイザークだった。
「東の川から運んだんだ」
「でも東の川は流れが早くて無理なのでしょう? それに流れはロイセン伯爵領に向かっていないわ」
「このリードルフにはいないけれど、他領では急流でも船を扱える技術を持つ者がいる。ロイセン伯爵領にもそういった人間がいるのかもしれない。それに東の川の途中でロイセン伯爵領に向かう支流を見たことがある、確認してみる価値はあると思う」
イザークはまるで以前から知っていたかのように流暢に語る。
そんな彼に驚いていると、ヘルミーネ様が書類をバサリと机に叩きつけながら言った。
「つまりここの鉱山の鉱石は、ロイセン伯爵領に奪われていたということ? ハルトマンはロイセン伯爵の部下なの?」
信じられないと声を高くする私に、ヘルミーネ様が頷く。
「でも、どうやって運ぶの? ここからロイセン伯爵領に行く途中には検問もあるし、かなり距離があるわ」
鉱石を奪っても運ぶ手段がなければ仕方無い。
ヘルミーネ様もその辺りは分らないようで黙りこむ。
訪れた沈黙を破ったのは、それまで黙っていたイザークだった。
「東の川から運んだんだ」
「でも東の川は流れが早くて無理なのでしょう? それに流れはロイセン伯爵領に向かっていないわ」
「このリードルフにはいないけれど、他領では急流でも船を扱える技術を持つ者がいる。ロイセン伯爵領にもそういった人間がいるのかもしれない。それに東の川の途中でロイセン伯爵領に向かう支流を見たことがある、確認してみる価値はあると思う」
イザークはまるで以前から知っていたかのように流暢に語る。
そんな彼に驚いていると、ヘルミーネ様が書類をバサリと机に叩きつけながら言った。