クールな公爵様のゆゆしき恋情2
「今日の予定は晩餐会だけですよね?」
「ああ。まだ時間があるからラウラはゆっくりしておけ」
「アレクセイ様は、どうするのですか?」
「俺は少し出てくる」
アレクセイ様は長椅子から立ち上がり、少し邪魔そうに前髪をかきあげる。
「視察ですか? それなら私も……」
一緒に行こうと立ち上がろうとした私は、アレクセイ様の手によって邪魔される。
「駄目だ、ラウラはここで休んでろ」
「どうしてですか?」
「ラウラは長旅で疲れているはずだ。それに晩餐会の支度に時間がかかるだろ? 外出していたら間に合わなくなる」
「それはそうですけど……」
アレクセイ様の言う通り、私達女性は身支度に時間がかかる。
だけど、私だってリードルフの街を見て回りたいのに。
アレクセイ様は私の不満を察しているのか、苦笑いしながら私の頭をポンと叩く。
「頼むから大人しくしていてくれよ」
釘をさされ私は渋々と頷いた。