また君に恋をする
それでも首を横に降る男の子は、私から離れようとしない。
ど…、どうしたらいいんだろう。
お菓子?ジュース?
「桃?」
桃?
それは私の名前だよ!つって。
…って、え?
「か…、奏多くん?」
どうしようか悩んでいると、公園の外から聞こえた声。
救世主だった。
「どうした?」
「な、なんか…、家に帰りたがらないの。」
通りがかった奏多くんは公園に入って来て、男の子の前にしゃがんだ。
そして私から離れない男の子を見ると、優しい声で話しかける。
「名前は?」
「シュ、ンっ…、」
「シュンはオレンジジュース好き?」
奏多くんがニコッと笑いかけると、シュン君はコクリと頷いた。
「お姉ちゃんがジュース買ってきてくれるから、それまで俺といよう。」
「…ゔん、」
「よし、いい子だ。おいで。」
奏多くんがそう言うと、シュン君はスッと私から手を離して奏多くんの手を握った。