また君に恋をする
まるで魔法をかけられたみたいに。
「桃、ジュース買ってきてあげて。」
ポケットから何枚か小銭を出して、彼は私に渡した。
奏多くん、すごいなあ…。
さっきまであんなに泣いて、首を横に振ってたのに。
奏多くんの言葉を聞いてからは、涙は引っ込めて首を縦に振っていた。
「魔法つかい?」
って…。
な、わけあるか。
公園の近くの自動販売機について、オレンジジュースを探す。
コイン口に小銭を入れようとした時、お金が2人分なことに気がついた。
「すごいな…。」
もう1人分は、きっと私の分だと思う。
彼は、本当に魔法つかいのようだ。
シュン君のオレンジジュースと、私のミルクティーを買った。
そのあと、奏多くんのコーヒーも買って私は公園に戻った。
公園の入り口から中を見ると、楽しそうにベンチに座って話す2人がいた。