また君に恋をする
やっぱり魔法つかいなのかな…。
そう真剣に考えてしまうほど、シュン君が泣いていたのが嘘のようだった。
「桃!」
近づく私に気づいて、駆け寄って来たシュン君。
何でそんなに元気になっちゃったの?
「これシュン君の。これはお兄ちゃんに渡してくれる?」
「うん!これ奏多の!」
シュンくんは私からオレンジジュースとコーヒーを受け取って、また奏多くんの方に走って行った。
「奢り。」
「さんきゅ。」
シュン君を真ん中にして座っている私たち。
プシュっと音を立ててオレンジジュースを開けたシュン君は、ゴクゴクと飲み始めた。
泣いた分、喉かわいてたんだろうな。
「桃は奏多のこと好きなの?」
「…んっ!」
私もミルクティーを飲んでいると、いきなりシュン君がそんなことを言った。
「おいシュン。さっきのは内緒だぞ。」
「うん!」
「何の話?」
「桃には話さない!」