また君に恋をする
次の日。
いつもより早く家を出た。
久しぶりに歩いて行く学校までの道は、こんなにも長かったのか。
朝起きて見た携帯には、2件の不在着信と1件のメールがあった。
全部、奏多くんから。
初めて無視したな…。
学校に着いても、授業を受けていても、ご飯を食べていても、頭にあるのは彼のこと。
ぼーっと過ごす1日はとても長くて、彼の存在は私の中で、すごく大きかったのだと気づいた。
「もーもっ!」
「…芽衣、」
いつの間にか時間は過ぎて、迎えた放課後。
クラスメイトよりワンテンポ遅れて、帰る準備をした私に声をかけたのは芽衣。