また君に恋をする



*・*・*・*



【放課後、水沢公園で待ってるね。】




昼休み、奏多くんにメールを送った。




【いつもの時間に迎えに行く。】




メールは5時間目の途中に返ってきていて、それに気づかなかった私は放課後にそれを確認した。


そのまま帰る準備をして、携帯をポケットにしまう。


無駄に大きく騒ぐ心臓を落ち着かせながら、いつもの公園へと向かった。


今思えば、ここにはたくさん思い出がある。


泣いていたシュン君を助けたり、ここでお弁当渡したり。


公園までの道は歩いて3分くらいなのに、とても長く感じてしまう。


入り口から中を見ると、いつもの場所に停まってある一台のバイク。


…奏多くんのだ。


だけど、奏多くんの姿はない。

< 194 / 289 >

この作品をシェア

pagetop