また君に恋をする
*・*・*・*
【放課後、水沢公園で待ってるね。】
昼休み、奏多くんにメールを送った。
【いつもの時間に迎えに行く。】
メールは5時間目の途中に返ってきていて、それに気づかなかった私は放課後にそれを確認した。
そのまま帰る準備をして、携帯をポケットにしまう。
無駄に大きく騒ぐ心臓を落ち着かせながら、いつもの公園へと向かった。
今思えば、ここにはたくさん思い出がある。
泣いていたシュン君を助けたり、ここでお弁当渡したり。
公園までの道は歩いて3分くらいなのに、とても長く感じてしまう。
入り口から中を見ると、いつもの場所に停まってある一台のバイク。
…奏多くんのだ。
だけど、奏多くんの姿はない。