また君に恋をする
もうすぐホテル街に着く。
そんな時、後ろからは聞きなれた声が聞こえた。
「あ?」
「その人に触れんな。」
「何だクソガキ。」
「…春翔、」
後ろにいたのは、制服を着たままの春翔。
…君は、いつも私を救ってくれるね。
「春翔…?まさか、喜連の、」
「さっさとその手離せよ。」
男達は、春翔の一言で私に触れていた手を離した。
「失せろ。俺の前に二度と現れんな。」
いつもとは違い、相当怒っている春翔。
そんな彼のドスの効いた声で、男たちはどこかへ逃げて行った。
「何してんすか。」
「…ごめん。」
少し不機嫌な春翔の声を聞いて、謝る私。
そっも春翔を見上げると、心配そうな顔で私を見つめる。
春翔を困らせたいわけじゃない。