また君に恋をする


そんなに恋愛に興味あるのかな?




「好きだったよ。どうして?」


「そっか!奏多も好きだって言ってたよ!桃のこと!」


「え?」




それ、文化祭の時の話?


公園でシュン君が泣いていたあの時?




「桃は俺の大切な人って言ってた!桃の約束は守るし、桃の前では泣かないって!」


「そうなの?」


「そうだよ!男は女の子を守るのが当たり前なんだって!」




奏多、そんなこと言ってたんだ。


こんな小さい子にも伝わるように。




「かっこいいね、奏多。」


「かっこいい!俺も大人になったら奏多みたいになる!」




ほら。


みんな、目指すのは奏多。


こんなに小さい子だって。




「世界で1番好きだって言ってたよ!」


「私のこと?」


「うん!」




何それ。


恥ずかしいじゃん。




「シュン君も好きな子できたら、守ってあげてね。」


「うん!約束!」

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