また君に恋をする
少し歩いて、自動販売機についた私たちは両手いっぱいにジュースを持つ。
「桃!持ってあげる!」
「ええ、何で?」
「桃は女の子だから!」
シュン君は、自分が持っていたジュースをズボンや服のポケットに入れて、私が持っていた分を抱えた。
「ありがとう。」
「うん!」
隣を歩く小さなシュン君は、この間見た時よりも少し変わった。
何て言うか…強くなった、かな。
「おーい!シューン!」
ゆっくり歩いて公園に戻ると、遠くから聞こえてきた声。
それはシュン君の友達で、こちらに大きく手を振っていた。
奏多はベンチに座ってそれを見ていて、何だかお兄ちゃんみたい。
「はい!これとこれ!」
「ありがとう桃!」
「ありがとう!」
「いいえ。」
ジュースを受け取ると、すぐにお礼を言ってくれた。