また君に恋をする


だけど、多くの人が私と龍也をどんどんかき消す。


男たちは私を容赦なく引っ張り、さっきくぐったばかりの鳥居を抜けた。




「離せ!」




周りに人はいない。


助けてくれる人なんていない。




「触るな!離せ!」


「大人しくしてろ。」


「うっ…、」




だけど女の私に何もできるはずがなく、その言葉を最後に意識を手放した。

< 36 / 289 >

この作品をシェア

pagetop