また君に恋をする
「じゃあな。」
「うん!またね。」
そして、今度こそ本当にバイバイした。
奏多くんの背中が見えなくなって家に入った私は、さっそく携帯を開く。
【 今日はありがとう。気をつけて帰ってね。】
「送信…っ、」
送信ボタンを押した後、履いていたローファーを脱いで家にあがった。
「ただいま。」
扉を開けて、リビングに入る。
ソファにスクールバッグを置いて、つけていたリボンを外した。
「おかえり。遅かったじゃない。」
「ねえ聞いておばあちゃん!友達できたの!」
「あら、復帰そうそうかい。」
「そう!超カッコよくて優しくてさ、」
「珍しい。男の子かい。」
おばあちゃんは、お茶を飲みながら私に相づちを打った。