昨日の夢の続きを話そう
プレハブに戻って帰り支度をしていたら、顔色が悪い、とみんなにさんざん心配された。車で来てる年配の作業員さんが、傘を貸してくれた。
「香澄ちゃん、本当に平気? 私の車で送ってくよ!」
でも、前田さんは急がないと保育園のお迎えの時間に間に合わない。
「大丈夫です。傘もお借りできましたし、うち近いですから」
「え、でも……」
「前田さん、心配かけちゃってすみません。本当にありがとうございます。じゃあ、お疲れ様でした!」
依然、前田さんは不安げに私を見ていたが、振り切るように駆け足で自転車置場に向かった。
置いて帰るので、鍵がかかっていることを確認して、ふう、と長い溜め息を吐く。
雨脚が強まっている。髪はすぐに濡れ、前髪から一滴、顔に伝った。
私は借りた傘を広げ、帰り道を歩き始める。
すると一台の車が後方から近づいてくるのが、ヘッドライトの光り加減でわかった。もしかして前田さんかなぁ、と思って振り向いて見ると、その車はファミリーカーではなく、大きなSUV車だった。
その車が徐行したので、不意に足が止まる。運転席の窓が開いた。
「__やっぱり、香澄さんだ」
身を乗り出して、こちらを見た相手はにっと笑った。
「す、砂岡くん……?」
「用事があって、今日は車で出かけてたんだ。後ろ姿で、香澄さんっぽいなーって思って」
え……。
後ろ姿だけでわかるなんてすごい。って驚いて目を見開いていると、砂岡くんはクイッと顎で助手席を差した。
「乗って。いいもの見せてあげる」
「い、いいもの?」
どこかあどけない表情で楽しそうに言われると、その気持ちがなんだかこっちにまで伝染しちゃって、すごく気になるんだけど……。
「香澄ちゃん、本当に平気? 私の車で送ってくよ!」
でも、前田さんは急がないと保育園のお迎えの時間に間に合わない。
「大丈夫です。傘もお借りできましたし、うち近いですから」
「え、でも……」
「前田さん、心配かけちゃってすみません。本当にありがとうございます。じゃあ、お疲れ様でした!」
依然、前田さんは不安げに私を見ていたが、振り切るように駆け足で自転車置場に向かった。
置いて帰るので、鍵がかかっていることを確認して、ふう、と長い溜め息を吐く。
雨脚が強まっている。髪はすぐに濡れ、前髪から一滴、顔に伝った。
私は借りた傘を広げ、帰り道を歩き始める。
すると一台の車が後方から近づいてくるのが、ヘッドライトの光り加減でわかった。もしかして前田さんかなぁ、と思って振り向いて見ると、その車はファミリーカーではなく、大きなSUV車だった。
その車が徐行したので、不意に足が止まる。運転席の窓が開いた。
「__やっぱり、香澄さんだ」
身を乗り出して、こちらを見た相手はにっと笑った。
「す、砂岡くん……?」
「用事があって、今日は車で出かけてたんだ。後ろ姿で、香澄さんっぽいなーって思って」
え……。
後ろ姿だけでわかるなんてすごい。って驚いて目を見開いていると、砂岡くんはクイッと顎で助手席を差した。
「乗って。いいもの見せてあげる」
「い、いいもの?」
どこかあどけない表情で楽しそうに言われると、その気持ちがなんだかこっちにまで伝染しちゃって、すごく気になるんだけど……。