キングの餌食になりまして。
「待ってください……!」
「ん?」
こてんと首を傾け優しく微笑む京極さん。
バスローブの前がはだけ、細身だけど意外とたくましい胸板が露になっている。
だ、だからこんなの、いつものエロキングじゃないっ……!
超絶怒涛のセクシーキング。けしからん。
「京極さんは、あたしが金銭的に困ってること、働く前から知ってたんですか?」
「ああ。知っていたとも。律から詳しく聞いていたからね」
なのに、中原美香に絡まれたところに現れたあなたは――。
【借金あるの? 実知留ちゃん】
「……とぼけたフリをしてたんですね」
「うん」
そんなアッサリ認めちゃうんですね。
「……どうして」
「君がどう出るかみたかったから」
そういってニヤリと片方の口角を上げた京極さんはいつものイジワルなキングでなぜか少しホッとした。
って。紳士でないキングに安心するのもどうなんだろうか。
「もし、あそこであたしが借金の返済をあなたにお願いしていたら?」
「それは君次第」
「……あたし次第?」
「これまでと態度が一転して俺に媚びまくるようなら、途端に萎えただろうねぇ。あーあ、所詮コイツも金かよ……って」
(……!!)
「さすが実知留ちゃん。金をちらつかせても誘惑に負けないなんて、つくづく頑固だなぁって思ったよ。そんなとこが可愛いし余計に大好きになっちゃった」