溺愛プリンス~秘密のフィアンセ~
次の日の朝、目を覚ました私は、握りしめられたままの携帯を見つめ、ハッとした。

「…ぅわっ。ホントに寝ちゃった」

私は慌てて、ルイにメールを送った…が。

仕事をしてるのか、はたまた寝ているのか?

メールの返信はない。

「…まさか、寝ちゃったから、怒った、とか?」

声に出したら怖くなって、考えることをやめると、再び携帯を見つめて、ハッとした!

「…ヤバい!遅刻!」

私はバタバタと慌てて身支度をすると、レストランに急いだ。

…それからの私の毎日は、仕事、パーティー用のデザートの試作品作りの繰り返し。

毎日、楓がそれを見に来てくれて、毎日送ってくれた。

…パーティーまで1週間。

デザートは決定し、材料を注文し、デザート専門店の楓の店で、それらの準備を進めていく。

毎日がとても充実していて、本当に楽しい。

けれど、ほとんど睡眠をとっていない付けが、パーティー当日にやってくる。

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