サンタは三人いる
そういう女って、みんな派手で性格もキツくて、口煩さかったよな……。
「謝んなくてもいいよ。仕事だったんだ。締め切り間際だったから、ずっと詰めて今日までやってて殆ど何も食べてない」
「だから、何か作ってもらえたら嬉しい」
頼ってもらえただけで、パアッと目の前が明るくなったような気がした。
「うん、分かった!まかせといて!キッチン借りるね!」
張り切ってコートを脱いだ所で、陽太兄ちゃんの目が驚いたように見開かれた。
「……何、それ?」
「へっ?あ、あっ!」
驚くのも、無理は無い。私は制服の上にコートを着たままでここまで来たのだ。
制服と言っても、私はバンドゥーズじゃないので、あの可愛いギンガムチェックのワンピースは着ていない。
クリスマス仕様の……
ミニスカート姿のサンタクロースの制服を着ていたのだ。