素敵な王子様の育てかた。
「お帰り、ララ」


そう言って出迎えてくれた王子の表情に、私は思わずときめいてしまった。


これまで髭と髪に覆われていた王子の本来の顔。

リフィト王子と同様、切れ長の目とスッと伸びた鼻筋は、両親から受け継いだものなのだろう。

髭は綺麗さっぱりなくなり、その跡もわからないほどに、肌はつるりと滑らか。

伸びきった前髪も、今では目にかかるかかからないかの絶妙なラインで切られ、それをさり気なくサイドに流し、後ろの髪も頭のラインに沿って自然に短く切られている。

むさ苦しいあの王子はどこへやら、今では立派な王族の気品を持つ、精練された青年と生まれ変わっていた。


「どうかな?変じゃない?」

そう不安げに私に問う王子だったが。


変なわけがありますか!
どうみても、美麗な男よ!!



興奮気味に返したかったが、部屋にはセリスもルピスもいる。さすがに地の私を出してはいけないと、その感情をなるべく抑えて答えた。

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