王子様とハナコさんと鼓星


「相変わらず、凄い自信ですね。かの有名な英雄オリオンみたいですよ。俺に敵う者はいないと過信する傲慢な所とか、モテモテな所とか」


「へぇ、それは良い例えだね。英雄オリオンと重ねて貰えるなんて誇らしい事だよ」


「いつか蠍の毒に刺されないといいですね」


見上げていた顔を戻し、フォークいっぱいにモンブランを取り食べる。すると、凛太朗さんは私の肩に手を置いた。

「そうだね。蠍座の華子の毒に刺されないように気を付けないと」


「え…なんで知ってるんですか?」

(わたし、誕生日は教えてないのに)

「婚姻届に書いたでしょ。まぁ、でも…蠍の毒に殺された話はヨーロッパの方の話。オリオンは蠍が怖くて蠍と同じ空にいないって言うのも、南国の方にいけば見ることも出来るから」


「そうなんですか?私はてっきり、見えないと思っていました」

小学生の頃に読んだ図鑑にも、遠足で行ったプラネタリウムでも同じ空にはいないって言っていたのに。
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