年上のアナタと大人の恋ができたなら

家に帰りつき自室に籠もるとさっきまでのことを思い出していた
いくら何でも言い過ぎたそれは分ってる
婚約したことも祝福すれば良かったのだろうけど
どうしてもそれが言えなかった
小さい頃からの思いはそんなに簡単に捨てることはできない

だが美月はもう前に向かって歩き始めている
美月とつき合うことは叶わなかったが俺もそろそろ歩き始めないと
そう考えるといくらか気持ちは軽くなった

後に美月が結婚し俺も遅れること数年後にある女性と結婚することになるが
それはまだ少し先の話だ

あれ以来俺と美月はすっかり幼馴染みに戻り平穏な毎日をお互い過ごしている
電話もしょっちゅうしているしこっちに帰ってくると家族絡みで会ったりもしている

美月の家族や蓮さんとも以前より仲よくさせてもらっている
ここに美月がいなくてもここが美月の家であることは変わらない
美月は大事な幼馴染みだ、今もこれからも


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