年上のアナタと大人の恋ができたなら

その後は卒業まで私は我儘な社長令嬢を演じ続けた
最初はあれだけまとわりついて来た人も1人また1人と減っていき
卒業間際には誰もいなくなっていた

卒業後は父の会社に就職した
しかし社長令嬢ということは社長以外には内緒にしていた
もうそういう目で見られたくなかった

社長令嬢と言う肩書きから解放され私はのびのびと仕事ができるようになった
そんなある日ある雑誌に桐生君が載っているのを見かけた
明日の経済を担う注目の会社かぁ桐生君専務になったんだ

何だかとても懐かしくなり会ってみたくなった
しかし会うのは10年以上ぶり、ましてや私が振った手前会いづらかった
ただ話がしたいだけって言ってもきっと桐生君は聞く耳持たないんだろうな
それでもどうしても会いたくて彼に会いにいくと予想通りの態度

後に桐生君と美月さんと交えて話し合いをし誤解もとけ和解することは
できたが相変わらず本当の自分を出すことができずにいた


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