年上のアナタと大人の恋ができたなら

「でも父はそんなことひと言も」

「俺が言ったんだ、きっと話してしまうと身構えられてしまいそうだったから
見合いイコール結婚って考えなくてもいい、まずは俺のことを知ってもらいたい
だから恋人として付き合ってもらえないだろうか」

「私でいいんですか?私ワガママな社長令嬢なんですよ
景山さんまでまわりにそんな目で見られてしまいますよ」

「俺はまわりなんて気にしない
本当に大切な人だけが分ってくれればいいと思っている
キミはどうなんだ?」

「以前ある人に言われたことがあるんです
本当の自分に戻ってください、自分を偽る必要なんてないんです
皆に分ってもらえなくてもいいじゃないですか
本当に心許せる人たちだけが分ってくれてればいいんですよ
私は本当の東雲さんと仲よくしたいですって」

私はあの言葉に救われた、もういいんだよって言ってくれた気がしたんだ

「良い友人を持ったな」

「その子私が学生時代少しだけつき合ってた人の彼女なんです
まさか彼女に言われるなんて思いませんでした」

「それで?つき合ってくれるのかな?返事は?」

「分りました、でもイヤになったらすぐに言ってくださいね」

「いや多分それはないと思う」

「え?」

「何でもない、じゃ決まりだな
さてそれじゃどこか出かけよう、ここにいるのはもう飽きた」
そういうと席を立ちあがり私の腕をつかんだ

ホテルのロビーを通ったところで声をかけられた

「東雲さん?」声の方に振り向くと美月さんが立っていた

「美月さんどうしてここに?」

「私は友達とここで食事をした帰りです」


< 180 / 181 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop