年上のアナタと大人の恋ができたなら
「でも父はそんなことひと言も」
「俺が言ったんだ、きっと話してしまうと身構えられてしまいそうだったから
見合いイコール結婚って考えなくてもいい、まずは俺のことを知ってもらいたい
だから恋人として付き合ってもらえないだろうか」
「私でいいんですか?私ワガママな社長令嬢なんですよ
景山さんまでまわりにそんな目で見られてしまいますよ」
「俺はまわりなんて気にしない
本当に大切な人だけが分ってくれればいいと思っている
キミはどうなんだ?」
「以前ある人に言われたことがあるんです
本当の自分に戻ってください、自分を偽る必要なんてないんです
皆に分ってもらえなくてもいいじゃないですか
本当に心許せる人たちだけが分ってくれてればいいんですよ
私は本当の東雲さんと仲よくしたいですって」
私はあの言葉に救われた、もういいんだよって言ってくれた気がしたんだ
「良い友人を持ったな」
「その子私が学生時代少しだけつき合ってた人の彼女なんです
まさか彼女に言われるなんて思いませんでした」
「それで?つき合ってくれるのかな?返事は?」
「分りました、でもイヤになったらすぐに言ってくださいね」
「いや多分それはないと思う」
「え?」
「何でもない、じゃ決まりだな
さてそれじゃどこか出かけよう、ここにいるのはもう飽きた」
そういうと席を立ちあがり私の腕をつかんだ
ホテルのロビーを通ったところで声をかけられた
「東雲さん?」声の方に振り向くと美月さんが立っていた
「美月さんどうしてここに?」
「私は友達とここで食事をした帰りです」