年上のアナタと大人の恋ができたなら

翌日お店に来るとさっそく開店準備を始める
程なくして時間になりお店をオープンした

いつものように沢山のお客様で賑わう店内
昨夜のことを考える暇もないくらいの忙しさに気が紛れた

昼休みになり小百合さんと休憩していると

「美月ちゃんどうしたの
元気がないわね何かあった?」

「いえちょっと疲れているだけです」

「最近忙しかったからね、明日は休みでしょ
ゆっくり休みなさいな」

「有難うございます」

その日も閉店まで何事もなく無事に過ぎお店を閉めることができた
てっきり東雲さんが来るかと思っていたが来なかった

「お疲れ様でした」そう言うとお店を出て駅に向かった
明日は休みなので今日は駿介さんのマンションに泊まりにいく日だ
H駅で降りるとスーパーで買いモノを済ませ彼の家に向かった

マンションの前まで来ると人影が見えた
近づいていくとそれは東雲さんだった
ここにきてようやく気がついた、あの日私はここで東雲さんを見かけたんだ
ということはあの日彼女は駿介さんに会いにきたということだ
私が東雲さんに近づくと彼女もこちらを見、話しかけてきた


< 55 / 181 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop