年上のアナタと大人の恋ができたなら
「有難うございました」最後のお客様を見送ったあとドアを閉めると
“営業中”から“準備中”に変えた
「美月ちゃんお疲れ様」
「お疲れ様です」
「そういえば例の商品出来たの?」
「はい何とか」
「商品気に入ってもらえるといいわね」
「どうでしょうね
初めての商品なので何とも、相手の反応が怖いです」
「大丈夫よ、美月ちゃんの商品ってどれもステキだもの
きっとそれも気に入ってもらえると思うわ」
「そうだといいんですけどね」
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家に帰ると食事とお風呂を済ませソファーに腰かけた
カバンからケータイを取りだすとちかちか点滅しているのに気がついた
見ると桐生さんからメールの返事が来ていた
”待っていたよ、商品は直接会って受け取りたい
都合のいい日を教えてくれ、キミにあわせる 桐生駿介”
私はさっそく返信を送った
”明日は仕事ですが昼休みにそちらに伺えます
それでも宜しければ”と入力して送るとすぐに返事が来た
”ごめん、明日は都合が悪い 明後日以降なら大丈夫だ”
”分りました、では明後日この間のコーヒーショップではどうでしょう
明後日は休みなのでそちらの都合のいい時間にあわせて行きます”
”キミの都合に併せるって言ったのにゴメンね
明後日なら大丈夫、14時にあのコーヒーショップで会おう”
”分りました、では明後日14時に”そう返信してメールを終了した