2.5次元少女
次の日、
私は誰も近づけないような雰囲気を出して
学校へ向かった。



声をかけてくるのは、
みっこか、

「棗!おはよ!」
ーーこの男くらい。


「うわ、大くんまだ頑張ってる」
「優しいよね、ほんと」
「棗ちゃん最低」


大くんは周りに笑顔でおはようしていた。

でも、こっちを向いて、
心配そうな顔をして
「棗?大丈夫?
噂?あんなの気にしちゃダメだよ」


私は噂なんてどうでもいいんだよ


「棗ちゃん!おはよ!」

優馬先輩が声をかけてきた


「おはようございます」

一応先輩だし、挨拶はした

大くんは思ったより普通の顔で

大「棗、知り合い?」

「え、あー 1つ上の優馬先輩」

優「ああ、なつめとすごい噂だよね」

大「…釣り合ってないとかですよ。」


笑顔で言う大くん。

優「ああ、そうだよ」

優馬先輩?

大「…。」

優「え、わかってたんじゃないの?」
大「ああ、まあそうなんだけど」


優馬先輩は「あ、俺日直なんだバイバイ」
と言って走っていった。


大「ほんと、態度悪いな。」
「いつもは別にそんなことないんだけどね」


ふーんっといって
大くんは自分の教室へいった。



その日の放課後、
私は大くんと別れた。



そして、それからは

「優馬先輩を弄んでる」
「大くんの次は優馬先輩」


そんなことばっかりで、
優馬先輩にはとても迷惑かけた。



優馬先輩は
「俺のせいでもあるからさ、
だから、この噂がなくなるように…。

今より強くなったら、助けにまたくるね」

今度はちゃんと守らせて。

そう呟いた次の日、
優馬先輩は行方不明になった。



それから優馬先輩が消えたのは
私に騙されたショックから
失踪したとか自殺したとか言われた。


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