2.5次元少女
龍side


後ろで碓氷と斉木が言い合いをしていた。

ただ眺めることしかできなかった。


俺は、あそこに立てない。
だからいまあそこで言い合いしてる斉木が
許せなかった。


俺も立てないのに、



さ「隣の席だね!よろしくねぇ」

森崎さな。

全ての元凶。


「ああ。」

さ「どうしたの?元気ないね?」

やたら話しかけて来る。
めんどくさい。

さ「棗ちゃんだ」

こいつが後ろの方を見て棗の名前を呼んだ。


そっと後ろを見ると
碓氷と斉木の間を割ってはいり、
夢燐と笑う棗がいた。



棗。

さ「棗ちゃんって夢燐の姫なのかなぁ?」

夢燐の姫。、

「さあ、どうでもいい。」

さ「桜蘭には姫はいないの??」


桜蘭の話。、しかも姫の。


狙ってるのか?

俺がお前なんかに姫の座を渡すとでも?

「いるよ」

さ「嘘だあ〜!」

「いるって」

さ「じゃあ誰?」

しつこいな。

「言えない」

言えるわけない。
美嘉子が大変になる

さ「いないんでしょ?」
「いる」

さ「私がなってあげるよ?」

なんでこんな上からなんだ。

さ「いるって証拠がない限り、
私は優雅くんにつきまとうから」

はあ。、めんどくさいなあ。

ストーカー宣言してんじゃねえよ

「悪いが、構ってられねえんだよ」


さ「姫いないのにいるって言って
たくさん姫のなりたい子を
諦めさせて…」

??

さ「って大きな声で言っちゃおうかなあ」

?!

さ「桜蘭は嘘つきになるね。、
嘘はつかない正義の桜蘭だっけ?」

そう言って口角を上げた森崎が
俺は悪魔にしか見えない。


「姫はいる。」

さ「だって、誰かわからないもん」

...

ごめん。

「美嘉子が姫だから、他に姫はいらない」

ーー

ーーーーー
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