2.5次元少女
きらside


俺は最低だ。

棗をたくさん否定した。

棗の噂だってデマだってわかってたのに
「優馬先輩は遊びだったから今更どうでもいいのか?」

そうやってまた、噂で棗を否定した。
責めた。


あの後普通にしてた棗。
無理してるよな。

謝りたい。
どうしても



せっかく席も近くになれたのに

き「零-レイ-って言ったな?
邪魔するなよ」


棗に話しかけても
こいつと一緒にいた隼ってやつに邪魔された


零「ゼロって呼んでよ。レイって呼ぶのを
許したのは1人だけだ。」

知らねえよ。
まあ、名前なんてどうでもいい。

き「棗と俺の邪魔をするな」

零「邪魔はお前だ。」

いちいち態度がでかい。

き「俺はお前らより前から棗といる。」

零「棗のこと否定しまくって
噂に流された総長がなに言ってんだか。」

き「っ!」

零「それに棗は夢姫だ」

蘭「はあ?!俺は認めてない!」

俺たちも。と
夢燐の残り3人が
急に会話に入ってきた



き「認めてねえじゃねえか
みんな認めての姫だろ。
それに、俺に対して噂に流されたって
言ったが、お前の仲間の方が
流されすぎなんじゃないか?」

残り3人の方を見た。

蓮「は?俺らのこと?」
伊「別に流されてないし〜。」
蘭「なんかムカつく。」

き「じゃあなんで認めねえの?
認めなくていいけどな」


そうだよ。
こいつらは俺とあんまり変わらねえと思う。


伊「っそれは…」

零「お前は自分のことしか考えてないだろ。
俺の仲間は、一度は噂に流された。
そんな自分が許せないって思ってる
だから、棗に許して欲しくないがため
突き放してる。都合がいいやつには
なりたくねんだよ。」

3人のうち無口のやつが最後
お前らみたいに。
と小さく呟いたのが聞こえた。



き「俺らが「は〜いストップ〜」」

隼「も、戻ってきたよ〜」

棗「ん。」

棗は零に無糖のコーヒーを渡した。

零「隼。聞いてたの?」

隼「へ?なにをかな〜?僕わかんない〜」

棗「別に」

蘭「お前、聞いてたのか」

蓮「べつに認めたわけじゃねえよ?!」

棗「…別に認めなくていい。
むしろ、ここまで悪い噂がある私を
無理に認めろなんて言わない」

棗。
俺は認めてるよ。
だから。


伊「…はあ、もういいよ。認めた。
   てか少し前から認めてる。。」

「「「は?」」」

伊「もうめんどい。相良棗。
疑って悪かった。ごめん。」


は?どんな展開?俺はついてけない。

蘭「…ん。ごめん。」

蓮「…悪かったな。それと、よろしくな。」


認めるな。

やめろ

棗を認めないで。お願いだ

「…はは笑 こちらこそ
姫にはなんねえけど」


棗が、笑った。


キュッ  痛い。

き「棗…」

「ん?なに斉木くん。」

斉木くん…

き「…ごめんな。」

「…ん?なんのこと?大丈夫だよ?」

俺、また間違えてる?

棗が愛想を使った。

やだ。今はここにはいたくない。

いたく…

「あ、零-レイ-ありがとな」

レイ?

零「ああ。」

俺の方を睨みつけるこいつ。
碓氷零。

(ゼロって呼んでよ。零って呼ぶのを
許したのは1人だけだ。)

棗が、夢燐の、。


嫌だ。
渡さない。
行くなよ。


零にも棗は渡さない。

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ーーー
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