副社長と秘密の溺愛オフィス
「こっち見てくれないんですか?」
「あ? ん?」
ゆっくりと振り向いてくれたけれど、目を不自然に泳がせている。
「もしかして、照れてますか?」
「な、何言ってるんだ。俺は別に」
こんな慌てた様子の紘也さんを見られるなんて……。なんだかうれしくなったわたしは、彼の肩にそっと頭を乗せた。
「ありがとうございます。探してくれて……ここに連れて帰ってくれて」
あのとき、彼がわたしを探してくれなかったらこんなに幸せな時間は訪れてなかった。逃げてばかりのわたしを、紘也さんはちゃんと捕まえてくれた。
「俺をあんなに必死にさせるのは、明日香だけだ。っとに、悪い女だな」
鼻をぎゅっとつままれたわたしは、ちょっと唇を突き出し拗ねる。
「悪い女は嫌いですか?」
「ん? 好きに決まってるだろ」
拗ねたわたしの唇に、紘也さんの小さなキスが落された。
クスクスとお互い至近距離で見つめ合う。幸せな甘い時間が流れる。
彼女との電話を終えた翼が、気まずそうにしているのにも気がつかないほどわたしたちは、お互いに夢中だった。
「邪魔しちゃ悪いし、僕帰るね」
翼がそそくさと荷物をまとめはじめて、わたしたちは自分たちの世界に入り込んでいたことに気がつく。
「待って!」
「ちょっと待て」
「あ? ん?」
ゆっくりと振り向いてくれたけれど、目を不自然に泳がせている。
「もしかして、照れてますか?」
「な、何言ってるんだ。俺は別に」
こんな慌てた様子の紘也さんを見られるなんて……。なんだかうれしくなったわたしは、彼の肩にそっと頭を乗せた。
「ありがとうございます。探してくれて……ここに連れて帰ってくれて」
あのとき、彼がわたしを探してくれなかったらこんなに幸せな時間は訪れてなかった。逃げてばかりのわたしを、紘也さんはちゃんと捕まえてくれた。
「俺をあんなに必死にさせるのは、明日香だけだ。っとに、悪い女だな」
鼻をぎゅっとつままれたわたしは、ちょっと唇を突き出し拗ねる。
「悪い女は嫌いですか?」
「ん? 好きに決まってるだろ」
拗ねたわたしの唇に、紘也さんの小さなキスが落された。
クスクスとお互い至近距離で見つめ合う。幸せな甘い時間が流れる。
彼女との電話を終えた翼が、気まずそうにしているのにも気がつかないほどわたしたちは、お互いに夢中だった。
「邪魔しちゃ悪いし、僕帰るね」
翼がそそくさと荷物をまとめはじめて、わたしたちは自分たちの世界に入り込んでいたことに気がつく。
「待って!」
「ちょっと待て」