副社長と秘密の溺愛オフィス
 急いで同時に立ち上がったわたしたちは、お互いの身体を強くぶつけ尻もちをついた。

「痛い……」

「……っ」

 立ち上がろうとして、自分の手を見る。

「え? あれ……うそ」

「まじか!?」

 目の前にはいるはずのないわたしが居る。そして自分の身体を見ると……。

「ウソ――!」

「ウソだろっ!」

 紘也さんと、わたしの叫び声がマンションに響き渡る。

 結婚写真の隣に置いてある、カメオのブローチの天使たちがウィンクしたように見えたのは、きっとわたしの見間違いだ。


END
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