初恋は、許されない恋でした。
合同練習
『あー……合同練習かー…。嫌だーーっ』

晴瑠「弱音吐かない。あんたの大好きな王子様も見れるじゃん。」

女子更衣室。
こんな会話繰り広げてます。


晴瑠「いやいや言ってないで早く着替えなさい。」


『……はーい。』

相変わらず嫌がらせは続いています。
この間画鋲刺さったんだよねぇ…痛かった、うん。
寝れないしご飯食べれないし最近頭痛くなるし最悪だわほんと。


『……あ。』


晴瑠「ん?どーしたー?」


……体操服、ボロボロだ。
中に入っている体操服を見ると、ハサミで切られていたり、油性ペンで死ねとか書かれてる。

『体操服冬物持ってきちゃったーーっ、借りてくるね!』

嘘だよ。
こんな服着れない。
麻生くんのクラスとの合同練習、年に1回2回あるか分からないくらいだから、絶対休めない。







晴瑠「ちょ、早くしてよーー。」

『ちょっとお待ちー。

……っと、よし、行こっ』

晴瑠「美鈴最近ドジしすぎ!」

『あはーっ、今日なんの競技だった?』



晴瑠「バレーだよバレー。
休まなくていいの?」


『えーっ休まないよ!
麻生くんも出るのに休めない…!!』

晴瑠「恋の力って凄いねぇ。
無理しないでよ?」


『はいはい。』


まったく……心配性よねぇうちの子は(←)





晴瑠の忠告、ちゃんと受け取ってればよかった。
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