運命的政略結婚~白衣の悪魔に魅入られて~


「……何のご用でしょう」

『美琴ちゃん? 突然ごめんなさい、北条です。昨夜のこと、きっと誤解してると思うから、あなたに会いに来たの』

「誤解?」

『ええ。直接話したくないなら、このままの状態で説明させてもらうわ』


インターホン越しに? ちょっと、それは……話の内容的にもご近所から変な目で見られる可能性があるよね。

神鳥さんちの娘さん、婚約者に浮気されたらしいわよって……うう、それは困るな。

迷った末に私は玄関に向かい、早苗先生を家の中へ招き入れた。





北条先生と私と、それから真帆。ちょっと不思議な三人が部屋にそろった。テーブルを囲むように正座する私たちは、異様な空気に包まれている。


「真帆……こちら、北条早苗先生」

「は、初めまして。美琴の友人の水越真帆です」

「こちらこそ初めまして、北条です」


怪訝そうにじろじろ早苗先生を観察していた真帆が、私にこそっと耳打ちする。


「この人ってまさか昨夜の……?」


私は黙って首を縦に振り肯定した。

彼女こそ、当直室で藍澤先生と一緒にいたアヤシイ女性なのだと。


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