眠らせ森の恋
細長いコリンズグラスにカシスリキュールを注ぎ、氷を入れたあとで、グラスを斜めにして、そっと今絞ったばかりのオレンジをそそいでいる。
カシスとオレンジで美しい二層のカクテルになった。
……どうしても、一手間加えたいんだな。
奏汰は、そのまま持ってこようとしてやめ、カットしたオレンジになにかし始めた。
眠そうな目でオレンジに細工をしている奏汰がぼんやりしたまま、無意識のうちにやっているように見えて、笑ってしまう。
だが、すぐに、
「ほら」
と鳳凰のような飾り切りになったオレンジがグラスに刺さってやってきた。
「ありがとうございます」
と受け取る。
うーむ。
ありがたいが、苦手なんだが……と思いながらも、一口呑んでみた。
「美味しい!
すっきりして、甘くて。
私、今まで苦手だったんですけど、カシス系のカクテル。
呑みやすいですっ」
と言うと、奏汰は、
……苦手だったのか、早く言え、という顔をしたあとで、
「新鮮なオレンジを使っているから、さっぱりして口当たりがいいんだろう。
っていうか、苦手だったのか」
と少し欠伸をしながら、口に出して言ってきた。
カシスとオレンジで美しい二層のカクテルになった。
……どうしても、一手間加えたいんだな。
奏汰は、そのまま持ってこようとしてやめ、カットしたオレンジになにかし始めた。
眠そうな目でオレンジに細工をしている奏汰がぼんやりしたまま、無意識のうちにやっているように見えて、笑ってしまう。
だが、すぐに、
「ほら」
と鳳凰のような飾り切りになったオレンジがグラスに刺さってやってきた。
「ありがとうございます」
と受け取る。
うーむ。
ありがたいが、苦手なんだが……と思いながらも、一口呑んでみた。
「美味しい!
すっきりして、甘くて。
私、今まで苦手だったんですけど、カシス系のカクテル。
呑みやすいですっ」
と言うと、奏汰は、
……苦手だったのか、早く言え、という顔をしたあとで、
「新鮮なオレンジを使っているから、さっぱりして口当たりがいいんだろう。
っていうか、苦手だったのか」
と少し欠伸をしながら、口に出して言ってきた。